ライくんへ150. 花野紅 | |
|
(配達員さんは本日大忙し。あっちへこっちへ、預かったお届け物を運び歩く。海辺の小さな小屋までやってくると、元同僚の話の通り犬の置物と目があった。骨型の取っ手を引いて、ポストの中にお届け物をことん。それから忘れずにクリスマスツリーが描かれたカードを添えると、次の届け先へと向かって行った。――白と黄色の不織布を使ったラッピングの赤いリボンを解けば、透明な袋に入った色とりどりのこんぺいとうと、真っ白いケーブル編みのミトン手袋がちょこんと収まっているだろう。) メリークリスマス! ライくんがたくさんの幸せに包まれますように。 | |
紅くん152. ライアー | |
| (今日は朝から大変だ。うれしいやびっくりの連続で、ライアーは大混乱。ポケベルを見て一瞬動きが停止したのも仕方ない。さっきは気づかなかったけれど、しろサンタには便利機能がついていたらしい。ちょうどコトンと、音がしたのだ。足音が去っていく前にドアを開けたら、配達員さんがちょっとビックリ顔で「メリークリスマス」と挨拶をしてくれた。サンタ?ときいたら、違うんだって。しろサンタがプレゼントを預かっているということを教えてもらい、なんだって…と思いながら、しろサンタを撫でる。そうして気づいた、ポストの奥。綺麗なプレゼント。赤いリボンは何だか特別な感じがして、ドキドキ。)――ふわふわ…、です。!きらきら、…きれい。あまいやつ、知ってます。(真白な雪、真白なケーキ。紅くんはいつも、真白でふわふわなものを持ってきてくれる。それからそれからこのきらきらも。ノートにいっぱい書いている思い出に、それは明確に刻まれているから。嬉しくて、感動して、手袋はそろりとはめてみて)…ぽかぽか、だ。(握ったり開いたり、繰り返して。薄着で海辺に出ている分寒いのだけれど、そんなの全然気にならなかった。手袋を装着した手をしろサンタに見せつけて、心なしかドヤ顔である。カードも大事に大事にしまっておこう。宝物がまた増えた。こうしてはいられないと、小屋に戻れば今度こそポケベルを手にとって) | |