赤羽湊斗さんへ164. 花野紅 | |
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(雪だるまのシールが貼ってある封筒を開けると、白い便箋に丁寧な文字が綴られている。) 湊斗さんこんにちは。花野紅だよ。 今日はきみにお願いがあってお手紙を書いたの。 …あのね、ライくんのお誕生日会をしたいんだけれど、 湊斗さんも一緒にお祝いしてくれるかい? ライくん雪が好きだから、雪の日がお誕生日なの。 去年は2人でお祝いしたけれど、2回目のはぴはぴを 相棒の湊斗さんが一緒にお祝いしてくれたらね、 ライくんもっといっぱい嬉しいと思うんだ。 ぼく、一生懸命ケーキ作るよ…! 湊斗さんいつもお仕事大変そうだけれど、 きみの時間をちょこっとわけてくれたらうれしいな。 (置きレス形式でお祝いしたいと考えております…!) | |
花野紅165. 赤羽湊斗 | |
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(送り主の名に目が瞬く。さて何用かと知らず緊張した面持ちで封を開ければなんてことはない――素敵な誘いに、くしゃりと笑顔が浮かぶ。先日馴染みのジジイからもらい受けたばかりの真っ白な葉書き、その真っ白な面に向き合って椅子に腰を落とすことすらせず、ペンを取った。) 探偵様 勿論、喜んで。 俺が言うことじゃないんだけど、色々考えてくれてありがと。 誕生日会とやら、俺にも何か出来る事はある?折角だし遠慮なく申し付けてくれて良いから。 (追記:なにかあれば此処に、と続けたのはポケベルの連絡先。誕生日、そうか誕生日。そんなイベントもあったな、20を過ぎてから頓着することのなくなったイベントに「ははあ」と感慨深げに頷いて。さてこういうのは早い方が良い、宛名をさらりと記したらあとは真っ直ぐポストに投函しに行くのみ。あれはどうだ、これはどうだ、なんて頭を捻らせながら。) | |
湊斗さんへ166. 花野紅 | |
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(早速もらえたお返事に満面の笑みを浮かべてポケベルをかちかち。何もかもが突然で、きっと優しい薬剤師さんを沢山驚かせてしまうだろうけれど、彼ならば驚きながらも笑ってくれそうだと思った。大事なお友達の大事な人がとっても素敵な人でいっぱい嬉しい。薬剤師さんの人柄は知っていたけれど、今回のことでもっともっと大好きになった。ふにゃふにゃと笑顔を広げたまま鼻歌交じりにペンを動かして) いっぱいありがとう…! お友達のお店はね、森の中にある小さなカフェなの。 雪が積もってるかもしれないから、気をつけて来ておくれ。 ライくんにも招待状を送っておくねぇ。 (クロッカスが描かれた葉書きに、楽しそうな文字が躍る。その下にお店の地図をしっかりと書き足したなら、さて次は――) | |