京さんへ207. 新春近 | |
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京の真ん中に鴨がいる 様 へ 拝啓 春の日差しも心地よい季節となりました。いかがお過ごしですか? とても綺麗な桜が咲いているよ。もう見た? 最近、あんまり見かけないけど体には気を付けて。 神社にこのようなものが売っていたので贈ります。 京さんの健やかな日々を願って。 新しい春が近いよ より。 (桜の切手を貼りつけた、ひよこ柄の便せん。真っ赤なポストに投函しながら住所不定のあの人へと手紙を届けることになる郵便配達員は苦労するかななんて考える。封筒は手紙だけにしては不自然に膨らみがあり、中には桜の花弁が入っているという健康長寿のお守りが入れられている。これが出来るだけ早く届きますようにと願った。本当は運び屋らしく自分で届けてもいいのだが…たまには贈り物も悪くないかななんて思いながら) | |
あらはる君へ226. 京真鴨 | |
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新しい春が近いよ 様 へ 前略、 色々前略、 お守り有難う。お陰で200歳くらいまで生きられそうだ。 200歳になってもイケメンじいちゃんでいれるように、 このお守りに見合うように、イケメンに磨きをかける。 桜は見たよ。あとこの前配達中の新も見た。 これから暑くなるから、新も体には気を付けろよ。 新しい春が近いよ君とジョージとアーニーのすげえ良い風を願って。 京の真ん中に鴨がいる より。 (晴天模様の封筒に白い便箋。短い文面の手紙と一緒に一枚の写真を入れる。ある春の日の、運び屋さんの写真。偶然見つけたところを、カメラを持っている道行く人を探し捕まえて撮ってもらった一枚。ちゃんと貴方に渡せることができたと喜びながら、赤いポストの頭を弾むように叩いた。かき氷の美味しい夏は近い。) | |