幸ちゃん30. 十知利 | |
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なんか今月誕生日だったらしいじゃん 俺その日葬儀フィーバーしてて何もしてやれなくてスンマセン。 歳とるって幸ちゃん位の年齢になると悲しいものよねー 腰とか腰とか腰とか気を付けてくださいっスよ? …後、この前色々とスンマセンでした。楽しい鍋会だったのに。 あの時は恥ずかしくってあんま話せなかったけど、 でももうアンタに隠すの面倒だし、今度暇な時にでも話すよ。 ま、とりあえず誕生日おめでとうっスー。 プレゼントは、オ・レ☆ (郵便屋さんに、白い便せんと、小さなダンボールを差し出す。ダンボールの中には、「蛍寺見学ツアー券(プレミアム)」と墨で書かれた和紙素材の紙と、猫用の高級キャットフードの小さな袋が入っているのだろう。) | |
坊主32. 周防大先生 | |
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(預かっていた犬の散歩中、自分の名を叫びながら駆けてくる配達人の姿に足を止めた。どうやら病院に居なかった所為で色んな場所を探し回っていたらしい。汗だくな男の姿に「悪ィな。」と苦笑気味に謝罪すれば先ほど購入したお茶を渡し、代わりに目的の郵便物を受け取ろうか。手紙と一緒に渡されたダンボールに思わず首を傾げたが、送り主の名前を見れば暫しの沈黙後に「ビックリ箱か?」なんて漏らしてしまう辺り、送り主に対する変なイメージが窺われる事だろう。帰宅してから恐る恐るダンボールを開けたのはここだけの秘密である。) よう、お仕事お疲れさん。元気だったか? 突然手紙なんてくるから驚いたぜ。 誕生日祝ってくれてありがとよ。実はアンタに祝って貰えなかったから寂しかったんだぜ?なんてな。 とりあえず俺の腰の心配よりも、アンタは自分の頭の心配をすべきだな。俺が直々にバリカンで丸坊主にしてやるから、楽しみにしてろ。 鍋会の時の事は気にすんな。俺も不躾に色々聞いちまったし…てか、お前もイッチョ前に恥ずかしがってたんだな。意外だ。 ところで、この誕生日プレゼントについてだが。 なんか父の日に貰う「肩たたき券」を彷彿とさせるプレミアム券だな。蛍寺見学ツアーってのは、アンタが色々と案内してくれんの?飯付きか?アンタもプレゼントの内に入るなら、また酒に付き合ってくれよな。 (書き終えた便箋を飴色の封筒に入れ、茜色の封蝋をすればあとは配達人に渡すのみ。それまでは、ダンボールに入っていたプレミアム券を手に「アイツ、字上手いな…。」なんて呟きながら眺めて時間を潰すのだろう。そんな周防の隣には、おデブな猫が嬉しそうに高級キャットフードを食べていたそうな。) | |