宛名の無い手紙43. ライアー | |
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(それはガラスの小瓶に詰められて、海に浮かべられた。) こんにちは。ぼくはライアーです。 きょうはどんな一日でしたか? たくさん、わらえているといいのですが。 ぼくは、きょううれしいことがありました。 だからこうして、手紙をかきます。 わすれてしまっても、こうしていればだいじょうぶです。 ぼくのかわりにあなたが、おぼえていてください。 きょうはとても、いいおてんきです。 (流暢とは言えない字面は、さらにでこぼこの面で書いたのかガタガタしている。それを海へと流した後、膝を抱えてライアーライアーと適当な鼻歌口ずさむ姿が夕陽を見届けて) | |