ハルへ46. 椎名晴臣 | |
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クリスマスおめでとう。オレは今、うれしいです。 前のクリスマスに、来年もハルに手紙を書けますようにって願ったのが かなってうれしいんです。 ハルのおかげだ。ありがとう。 ハルに書くようになって、手紙かくのすきになったけど まだハルみたく上手にできない。だから大事なことは ちょくせつ伝えたいんだ。 なのにあんまり会えないで、ごめんな。 でもちゃんと伝えにいくよ。これからもずっと。 晴臣 (寮へと戻った24日の夜。彼のドアポストにそっと挟み込んだ封筒の中身は、サンタとトナカイが並ぶ賑やかなカード。大きくてカクカクと不格好な文字が、そのかわいらしさに似合わない。――きっと25日の夜は贈り物を手に、彼のもとへと走るのだろう。手紙に記した約束を果たすために) | |
晴臣へ!47. ハル…遥サンタ! | |
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(――サンタさんが来た。もう20歳になったから、サンタさんは来ないかと思っていたけれど。自分だけの特別なサンタクロースの贈り物に、寝起きのぼんやりした表情も吹き飛んで笑顔が弾ける。冬の朝は寒い。きっと彼はまだ暖かな布団の中で眠っている頃だろう。) Merry Xmas! ↑すごくね?こういうの使えるオトナになりました。えっへん。 晴臣の手紙、すっごく好きだ!いっぱいいっぱい、考えて書いてくれたんだなっていうのが分かる。いっぱい、オレのこと考えて書いてくれてるんだなっていうのがちゃんと分かる。すげぇな、さすがはオレの恋人だ! オレも、今すごくうれしいです。 晴臣にこうやって手紙が書けるのも、一緒に笑えるのも、ぎゅーっていっぱいできるのも、全部全部が特別で、すごくうれしい。 会えなくたってずっと、オレは晴臣が好き。任せろ! 仕事頑張れよ!オレ、晴臣が頑張れるように頑張るからな。 だから会える時には、いっぱいーっぱい、ぎゅってして話しような! 大好き。 遥 (25日の早朝に、こっそりこっそり届ける手紙。きっと疲れて寝ている貴方のことは起こさないように、天使やツリーの書かれたカードを赤い封筒に入れてポストへ入れた。ふふっと嬉しそうにポスト見て笑えば、ドアへ向けて「ありがとな」と声をかけて。25日の夜、貴方に会う時には赤いコスチュームに身を包もう。例年友人間のパーティーで着ていたそれが、ようやく本気のサンタに役立った。――ミニスカート風のサンタコスチュームにパーティークラッカーを携えて、仕事帰りの貴方を待つ。ドアが開いたと同時に、「メリークリスマース!」と満面の笑みでクラッカーを鳴らすだろう。驚き顔の貴方に構わずすぐにがばっと抱き着いたりもして。どんなプレゼントより、貴方との思い出が嬉しいのだ。) | |