晴臣へ!51. ハル | |
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予告状 今夜は誕生日パーティーです。 晴臣の時間をもらいます。 仕事が終わったら、 オレの部屋に来てください。 犯人より (予告状にしては秘密めいたものも危険なにおいもしないカードである。雰囲気だけでもと、カードのデザインはシックでシンプルな紺色だけれど。思った感じにならなかった文面に、書きながら「あれー?」と首を捻ったことだろう。けれど、それもまぁいいかと。裏返せば) オレは、晴臣が生まれてきてくれたことが すっごくすっごく嬉しいです。 だから、今日はわくわくしてます。 たぶんこれは来年も再来年も、ずーーっと! 晴臣と恋人になってから 特別な日がいっぱい増えた。 これってすげーことだよな? 誕生日おめでとう。 (表よりも細かな文字で手紙を書いて。朝見てもらえるように、日付も変わった深夜に小さな紙袋と一緒にドアへ引っかけた。紙袋の中にはオレンジのランチボックス。包装された新品のプレゼント――ではなく、その中に定番ともいえるようなラインナップを詰めこんだ『お弁当』で。玉子焼きにウインナー、プチトマトにきゅうりがあればそれっぽく見える気がする。ウインナーは歪ながらたこになっているはずで、ご飯の上には久住お気に入りのふりかけ。ビギナー感は抜けないが、素材の味そのもののおかずばかりならきっと不味くはないだろう。ランチボックスの上にはハムスターのシルエット型のメモに「仕事頑張れー!」と、すっかり犯人っぽさを忘れたエール。暇な大学生はいそいそと、今夜のパーティーへ向け準備を始めて――) | |