ぼくのともだち 花野紅 くん55. きみのともだち ライアー | |
|
ともだち に ちょこ を 作る日だと でも チョコ もらって たべてしまった ので あげます。 (何て分かりにくい手紙。潮風でちょっぴり柔らかくなってしまったお手紙は、メッセージカードではなく黄色の折り紙に書かれている。字も決して綺麗ではない。一緒に送るのは知り合いのおじいさんからもらったリンゴ。バレンタインも過ぎているし、何だか色々と違うのだけれど、青年は郵便屋さんにそれを託すとき「だいじにしてください」と深々頭を下げたそう。) | |
ぼくのお友達のライくんへ!56. きみの友達の花野紅より | |
|
(大事な友達からもらったリンゴは一切れだけウサギの形にして、残りは全て一口サイズのカップケーキに生まれ変わってもらった。甘い香りに頬を緩ませながら赤い折り紙をリンゴの形に折って、白いペンを取る。) 贈り物をありがとう! とってもうれしかったから、ぼくからもお返しです。 日持ちするから急いで食べなくてもだいじょうぶだよ。 (より一層甘くなるようにハチミツを使ったリンゴのプチカップケーキを三つ、白い箱に詰めた。自分で届けてもいいけれど折角なので、数時間前に贈り物を届けに来てくれた元同僚にお願いしよう。手紙と箱を渡す時に、「大事に大事に運んでおくれ?」と幸せそうに微笑んだのは、届け物を託す際の友達の様子もしっかり届けてもらっていたから。元同僚に手を振って部屋に戻れば、自分の分のカップケーキをぱくりと頬張った。) | |