深夜くんへ58. 山吹ヒナ | |
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(ドアノブにかけられた紙袋。中にはそれぞれ青と赤のリボンで飾られ、猫型のはちみつクッキーで膨れた小袋が二つと折りたたまれたメモ用紙が一枚、) 誕生日おめでとう! 味見したから大丈夫だとは思うんだけど、良かったら食べて。(確か双子だったよね?) これからもよろしくね。 ヒナ | |
山吹さんへ59. 小沢深夜 | |
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(生誕を祝ってくた友人からの贈り物は、ありがたく兄と頂戴した。自分の気持ちや感情を絵にする事はあれど、文字にする事は初めてだ。静かにペンを取り、小さく細い字体が白い手紙に浮かぶ。) クッキーありがとう。美味しかった。 兄も美味しいって言ってたよ。 あとね、前に言ってた農学部の件はどうなったんだろう。山吹さんが、無事夢を掴んでたら嬉しいです。 こんな俺だけど高校卒業後も、仲良くしてね。 深夜 (手紙の最後には可愛くデフォルトで描かれた、笑顔の彼が描かれている。その隣には矢印と山吹さんという字が並んでいる筈で。そしてその紙は小さく折りたたみ、彼の部屋の扉にひっそりと挟めるのだろう。) | |