d 榊宛。

8. 玄
... 2015/06/30...Tue // 12:31:30

(6月30日、早朝。とある男が一人、久遠寺家の勝手口前へと現れた。段ボール一つ分ぎっしり詰められた新鮮な旬の野菜と、それにうっかりしなくとも入り口を塞いでしまうだろう大きな何かを扉の付近に汚れないよう気をつけて置いていく。男がリヤカーを引いて持ってくる程の代物は、持ち運ぶには少々困難かもしれないが、彼ならばきっと大丈夫だろうと信じて疑わない。野菜の上に封書を一通。)


榊、誕生日おめでとう。
野菜は二人に。もう一つはお前さんに。
自室にでも置いて使ってやってくれ。

息災か?相変わらず多忙な日々を送っているのだろうか。
落ち着いたら直接祝わせてくれ。
飯の礼も言いたい。



(それこそ巨体な男がリヤカーを引いて持ってきた物の正体は、全貌を布で覆われた椅子だった。オットマン付きの椅子はマホガニーを用い、クッション部分には良質な綿を詰めに詰め込み、ふんわりとした座り心地に拘った一品。それを白色の布で包み、青色のリボンを巻きつけた代物は果たして彼の御眼鏡に叶うか如何か。ともあれミッションは無事クリアした。無事誕生日に間に合った事に安堵した途端、猛撃な睡魔が男を襲う。一瞬リヤカーの上で寝て行こうかとも思ったが、間抜け過ぎるのと暑くなったら困るので却下。睡眠欲に只管耐えながら、空になったリヤカーを引いて自宅へと戻っていった。)


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